もともと顧客目線で働ける美容という業界は女性にとっては活躍できる職業だと思っていましたし、現場でスペシャリストとして働くカラーリストやスタイリストと一緒に働くことがただ楽しかったですし、刺激的でもありました。 その当時いくつかの美容室でプレスという立場の人が出始めたのですが、実際広報がどんな役割を担うのかなどの基本的な知識が業界にはなかったのもあり、定着しない理由も多かったようです。 時にはスタイルについてスタイリストに厳しく意見を言わなきゃいけない場面もありますし、メディアによってスタイリストを選定したりなど、シビアな判断も要求されます。一方では一般の女性の目で、一方では美容師の目で見ることができないと務まらないのが「プレス」という仕事です。
この他にも、その年の活動によって販促計画は変わりますが、最近はメジャー誌とのタイアップはもちろん、ヘアスタイルを立体的に見せるイベントや、異業種とのコラボレーションに力を注いでいます。 今年は東京コレクションでファッションブランドのヘアメイクを全面的にお手伝いしました。通常はブランンドのショーだけで終了するのですが、二部構成で後半「kakimoto arms」のヘアショーを行い、600人を動員し話題を呼びました。即効性には欠きますが、サロンブランディングという意味では十分効果があったイベントだったと思っています。
またエイジングのメイクアップブランドとコラボレーションし、一定期間、専門のアドバイザーが「kakimoto arms」全店を回りながらメイクアップレッスンを行うという企画は、40代以上のアッパー層のお顧客へのサービスとして、とても喜ばれました。また、夏には高級マンションの居住者を対象にした、カルチャースクールを企画しています。パーティールームを貸しきって、メイクやヘアのレッスン、パーソナルなセミナーなども計画しています。
少し前ではラルフローレンの表参道店がオープンした時、販売スタッフのヘアカラー、スタイリング、メイクのすべてを「kakimoto arms」で手がけましたし、現在進行形で他のアパレルブランドとも同じようにヘアメイクの提案をしています。元気で明るいカジュアルなファッションに合う、ヘアカラーやトレンドのスタイル提案をすることで、ブランドのイメージを引きあげていくと共に、また、その逆に「kakimoto arms」のイメージに合ったコーディネイトをスタッフにお願いするなど、双方にとってメリットのある企画が進んでいます。
今後、雑誌に作品を載るだけではなく、こうした立体的なチャレンジがますます増えてくるのではないでしょうか。 髪を切りたい、ヘアカラーをしたいと思うお客さまがひとりでも多く「kakimoto arms」の扉をたたいてもらえるような認知度を保ちつつ、半歩先を行くトップランナーでありたいと思います。そのために広報ができることは、柔軟性のある新しいチャレンジ。錆びない努力は惜しみなくしようと思います。