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業界に知らしめるプレスというポジションの重要性とブランド力
サロンワーク、コミュニケーション、マネージメントという3つのキューブ(多面体)で表現される「kakimoto arms」のサービス。時代の変化に柔軟に対応しながらも上質なホスピタリティを追求するその姿勢は、追随を許さない圧倒的な存在感を放っている。ここでは、上質なイメージを発信するクリエイティブ活動にフォーカスし、広報担当の村松亜子さんに色々と話を伺うことに・・・
新しい可能性を広げるプレスという仕事の魅力
1976年に、東京・自由が丘に「柿本榮三の美容室」としてスタートしたのですが、私が入社した頃はまだ3店舗、スタッフも40人くらいの規模で、もちろん広報というポジションはありませんでした。大きな転機となったのは1999年、青山に出店した年。もともと一歩メジャーになるために青山という立地に決めたというのもありましたし、ここが勝負どころという緊張感は入社間もない私にも十分過ぎるほど伝わっていました。時代はカリスマ美容師ブームを迎え、業界内で認知されるだけではなく、一般誌に掲載されるなど外に向けたPRが、メジャーへの勝敗を分けるという確信がありましたし、広報という専門性のあるポジションを作ることで、さらに新しい可能性が広がるという会社の思惑が合致し、はじめて広報というセクションが生まれたのです。

もともと顧客目線で働ける美容という業界は女性にとっては活躍できる職業だと思っていましたし、現場でスペシャリストとして働くカラーリストやスタイリストと一緒に働くことがただ楽しかったですし、刺激的でもありました。
その当時いくつかの美容室でプレスという立場の人が出始めたのですが、実際広報がどんな役割を担うのかなどの基本的な知識が業界にはなかったのもあり、定着しない理由も多かったようです。

時にはスタイルについてスタイリストに厳しく意見を言わなきゃいけない場面もありますし、メディアによってスタイリストを選定したりなど、シビアな判断も要求されます。一方では一般の女性の目で、一方では美容師の目で見ることができないと務まらないのが「プレス」という仕事です。

一番のファンが私自身。もっと知ってもらいたい、
もっと好きになってもらいたい、という思いがPRへと向かわせる
広報という認識が薄い業界の中で、それでも私自身を奮い立たせたのは、どこのサロンにもない恵まれた環境があったからです。

客観的に見ると「kakimoto arms」には独特なカラーがあると思われるのですが、実はすごくはシンプル。オーナーのコンセプトが明確で、考えにぶれがないので、どんな場面に遭遇しても誰でも迷わず判断が出来るというのもそのひとつです。

そして何より、私自身が誰よりも「kakimoto arms」のファンであること。大好きな「kakimoto arms」をより多くの人に知ってもらいたいという純粋な気持ちが人よりちょっと大きかったのかもしれませんね。

また、広報に必要な素養は、ずばり遊びごころ。学生の頃から課外活動が好きだった私は、好奇心旺盛で、新しいこと、楽しいことを探すことが今でも大好き。

たまには他の美容室へ行ったり、ネイルサロンにも足を運びます。とにかく何でも興味を持つこと。所謂「ミーハー」であることじゃないですか?

友人もファッション業界のスタイリスト、デザイン関係からアパレル系まで幅が広いです。皆、今の空気感を感じている人ばかり。食事をしたり、お茶を飲んだりしながらの自然な情報交換で、さらに前へ進めるエネルギーをもらっています。
チームワークが生み出す徹底したビジュアル作り
青山のオープンを皮切りに、六本木、銀座のオープニングに、広報として携わらせてもらえたおかげで、じつに多くのことが学べました。内装のデザインから、オープニングツールの制作まで、さまざまな場面でアイディアが生かされたのはうれしかったし、モノを作り上げる達成感も十分味わうことができました。

キービジュアルは今でも年に2回展開しています。そのシーズンの方向性を技術者や技術教育部、広報、皆で決め、あとは外部のアートディレクターを交え、絵作りや撮影にまつわるキャスティングを練っていきます。ここで大事なのはチームワーク。クリエイティブな視点でだけで突っ走ってしまうと、サロンのイメージやサロンスタイルとのギャップが生まれてしまいます。常に周りを意識できるバランス感覚を持つというのもプレスには必要なスキルかもしれません。

この他にも、その年の活動によって販促計画は変わりますが、最近はメジャー誌とのタイアップはもちろん、ヘアスタイルを立体的に見せるイベントや、異業種とのコラボレーションに力を注いでいます。
今年は東京コレクションでファッションブランドのヘアメイクを全面的にお手伝いしました。通常はブランンドのショーだけで終了するのですが、二部構成で後半「kakimoto arms」のヘアショーを行い、600人を動員し話題を呼びました。即効性には欠きますが、サロンブランディングという意味では十分効果があったイベントだったと思っています。

またエイジングのメイクアップブランドとコラボレーションし、一定期間、専門のアドバイザーが「kakimoto arms」全店を回りながらメイクアップレッスンを行うという企画は、40代以上のアッパー層のお顧客へのサービスとして、とても喜ばれました。また、夏には高級マンションの居住者を対象にした、カルチャースクールを企画しています。パーティールームを貸しきって、メイクやヘアのレッスン、パーソナルなセミナーなども計画しています。

少し前ではラルフローレンの表参道店がオープンした時、販売スタッフのヘアカラー、スタイリング、メイクのすべてを「kakimoto arms」で手がけましたし、現在進行形で他のアパレルブランドとも同じようにヘアメイクの提案をしています。元気で明るいカジュアルなファッションに合う、ヘアカラーやトレンドのスタイル提案をすることで、ブランドのイメージを引きあげていくと共に、また、その逆に「kakimoto arms」のイメージに合ったコーディネイトをスタッフにお願いするなど、双方にとってメリットのある企画が進んでいます。

今後、雑誌に作品を載るだけではなく、こうした立体的なチャレンジがますます増えてくるのではないでしょうか。
髪を切りたい、ヘアカラーをしたいと思うお客さまがひとりでも多く「kakimoto arms」の扉をたたいてもらえるような認知度を保ちつつ、半歩先を行くトップランナーでありたいと思います。そのために広報ができることは、柔軟性のある新しいチャレンジ。錆びない努力は惜しみなくしようと思います。

arms collection 2008
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2009年4月号Oggi掲載誌
2008年8月号
SPURタイアップ
2009年2月号
SPURタイアップ
「GIN2A2 chome」オープニングリーフレット
海外のイラストレーターとコラボレーションして制作したサロンツール
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村松 亜子
kakimoto arms 広報担当
ドイツで14年間育つ。日本に帰国した中学生の頃から入社するまでの間、サロン顧客としてkakimoto armsに通う。1999年にkakimoto armsが青山店に進出する時に広報部門が設立され、それを機にkakimoto armsに入社。美容室ではまだめずらしい広報という職種をkakimoto arms内で確立し、広告ビジュアル製作、印刷物のディレクション、ショウ・イベントのディレクション、マスコミとのコミュニケーションや、販促企画などお客様や業界内でkakimoto armsブランドが露出する際のイメージコントロールを主な仕事内容とする。又,美容師ではない一般顧客の目線で青山店、銀座店、銀座二丁目店、六本木ヒルズ店、田園調布店、チッタデッラ店の改装、新規オープンプロジェクトにも携わる。

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